2011年11月25日金曜日

栗駒木材さんとの出遇い

聞思堂のワークショップも終わり、なにか寂しい気がするのですが、聞思堂はこれから建築の佳境に入っていきます。とってもワクワクする進捗があります。

今日は、突然、栗駒木材http://www.kurimoku.com/kurimoku/ の森川さんが来てくれました。

聞思堂は、栗駒木材さんから、木材を購入して、建設しています。天然住宅さんのご縁なのですが、私も、3・11以降5月上旬に現地に行かせていただきました。自分自身も被災していながら被災地でのボランティア活動を積極的になさっている材木店であると同時に、植林から製材まで、一貫方式で、山を守り、仕事を創っている素晴らしい材木店さんです。

3・11以降、聞思堂建設でかなり悩みましたが、善了寺役員会はじめ、大岩剛一先生の力強いアドバイスもあり、建築をすすめることができたました。そのアドバイスの中でも、こころを強く打ったのが、栗駒木材さんの被災地支援活動でした。具体的な報告を、天然住宅の相根さんをお呼びして、善了寺役員会のみなさんに聞いていただきました。天然住宅さんがすすめている、復興住宅プロジェクトも栗駒木材さんとご一緒のプロジェクトです。

突然の来訪に驚きましたが、嬉しかったです。是非、また、現地に入らせていただき、様々な支援活動のプロジェクトのお力になりたいと思いました。聞思堂は、親鸞聖人750回大遠忌の記念事業であると同時に、東日本大震災復興支援事業でもあります。この年に、建設する意義を大切にしたいと思います。

東日本大震災の支援活動はまだまだ、これからです。是非みなさんと力をあわせて、活動に取り組みたいと思います。

さて、本日の聞思堂です。
茶室の入り口が出来ました。ここも土壁になります。左官さんとカイルさんの協働作業になります。
 お茶の文化については、何回か書いているかもしれません。茶道ばかりではなくお茶そのものが持つ文化性は、大変重要だと思っています。

「境を越えて受け入れる。」「境を超える」http://www.o-cha.net/index.asp (★お茶ネット結構勉強になります。)聞思堂でもお茶の文化を大切にしていきたいと思っています。茶道だけという形ではなく、生活の中に生きているお茶の文化を「懐かしい未来」として学んでいきたいと思います。聞思堂には、キッチンの他にサブシンクを設けています。その意味は、お茶を伝えてくださった、禅宗の栄西禅師や道元禅師に敬意をもって学びたいと思ったからです。私が、龍谷大学学部時代に道元禅師と親鸞聖人について学んだことがあります。メインテーマは時間論でしたが、時間論を通しながら、世界観についても、学ばせていただきました。書くと長くなるので割愛しますが、お二人の世界観は大変近いのではないかしらという感想をもちました。鎌倉時代道元禅師と親鸞聖人がもしも遇われていたら、ワクワクするような書物が生まれていたかもしれません。

聞思堂は、単なるお客さんになる場所ではなく、訪れてくださる誰もが、主体的に学べる場にしていきたいと思います。そして、みんなで大切にする場所にしたいと思うのです。お茶の文化を学び、仏教寺院のお堂であることを、大切にしながら、清掃や後始末もご一緒に行っていきたいと思います。韓国の仏教寺院では、自分で食べたものは自分で片付けるという習慣は当たり前のように行われています。みなさんとご一緒に学んでいきたいと思います。

床暖房の下地作りです。しばらく、床暖房の工事が大変そうですが、天井も同時にやっているので、
やっぱり棟梁は大変そうです。
棟梁のお話を聞くと、やはり通常の建物ではないので、倍以上の手間暇がかかるそうです。工期もあることなのでご心配をおかけします。何とぞよろしくお願い申し上げます。