2011年11月19日土曜日

いよいよ下塗り・中塗りが仕上げ段階に入ってきました。皆さんとご一緒してきたワークショップも終盤です。

おはようございます。実は、昨日寝てしまい・・・。
アップが早朝になりました。ご心配おかけしました。

さて、皆さんとご一緒させていただいた、ストローベイル工法のワークショップもいよいよ終盤に入ってきました。皆さんとご一緒できた日々に心から感謝申し上げます。

おかげ様で作業が順調に進み、内壁が下塗りの仕上げ段階に入りました。24日にむけて、外壁の下塗りの仕上げに入っていきます。(住職が理解している言葉なので、本当の工程は、ちょっと違うかも知れませんが、ご了承ください。)後ほどゆっくり画像をご覧いただきたいと思います。思えば、藁が積みあがった段階・竹駒井が組まれた段階・粗塗り・下塗りと、各段階で表情を変えて美しさと学びをくれたストローベイルの壁でした。素晴らしい工法と出会ったと思います。

18日から鏝(こて)が作業に登場しています。19日に練習台をつくっていただき、カイルさんに教えてもらってみんなでチャレンジしています。


素敵なお二人に感謝です。でも、結構難しいですよね

外壁の下塗り仕上げに、鏝(こて)を使って、参加者のみなさんに体験していただき、カイルさんが修正するという作業があります。
楽しみなのですが、ここでみなさんにお知らせとお願いがございます。

ワークショップの作業工程として、私たちが参加できる作業は、内壁・外壁の下塗り仕上げまでとさせていただきます。それに伴い、19日~24日まで、作業工程との関係で、参加者が多い場合には、見学という場合があり得るので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

最終的な仕上げは、カイルさんにしていただきたいと思うのです。今回のワークショップで学ばせていただいたのことの一つに、「職人さんへの敬いのこころ」の大切さがあります。

「素人だから手を出してはいけません。」といういい方は、禁止・命令ですよね。私は、ワークショップで、大勢の方々のご参加をいただき、みんなで、作り上げてきた、その思いを、どのようにつなげていくのかとっても重要だと思っているのです。その時に、ワークショップから引き継いでくださる。大工さん・左官さんの皆さんとの思いをつなぐ事が大事だと思います。

絆を紡いでいくこと・・・。今日は、「つむぎちゃん」という名前の女の子がワークショップに参加してくれました。素敵な名前ですね。

禁止・命令だけでは、一方的です。そこでは、「素人だから・・・」という殻に閉じこもることになると思うのです。同じ人間として、建物を建てるという作業に参加する事が出来たこの体験は、「素人だから・・・」という枠を超えて、住まう事を自らの事として主体的に考える事が出来た、大きな価値観の転換をもたらしたと思います。

真剣なまなざしのカイルさん技の尊さを感じずにはおれません
              
その思いや体験は決して否定されるものではありません。でも、出来ること・出来ない事の限界はあるわけです。ここをどのように紡ぐのか・・・。私は、敬いの心だと思います。

技術をお金で買っていると錯覚していませんか。専門家を雇っていると思っていませんか。近年クレーマーが増えている世情の一つにこの感覚があるように思えてなりません。そこには、技を習得するまでの苦労に思いを寄せ、その技に対する尊敬はありません。その分お金で払っているのだから・・・。そんな思いが、本当の技を見失わせているのかもしれません。

棟梁の御苦労・お気づかいに心から感謝申し上げます。素人が現場に入っても、黙って受け入れてくださり、本当にご配慮くださいました。ありがたいことです。これも本当に尊い出会いでした。
カイルさんのお気づかいにも、頭がさがります。ストローベイルを愛するからこそ、愛情のあるワークショップができているのだと思います。

私たちの願いや思いもきっと、紡いでくださる。そして、素晴らしい聞思堂を仕上げてくださるとこころから敬いと感謝の思いをもって、お任せしたいと思います。

真実の窓です。素敵ですよね。これからもっと素敵な表情を見せてくれますよ

新田さん本当にありがとうございました。本日は時に急きょだったのに感謝しています。

写真だけでは伝えられない美しさがあります。
後半に向けて、特に、敬いの心をみんなでたいせつにしながらワークショップおこなっていきたいと思います。

合掌