2011年10月28日金曜日

いよいよ明日からワークショップです

こんばんわ、いよいよ明日からワークショップです。そして、上棟式です。
実は、もちまきを行います。餅まきは、もともと神事ですが、最近は上棟式自体を仏式で行う為に仏教的な意味を考えていかなくてはなりません。

「すべてのお寺は平和の為にある。」サテイシュ・クマール師から頂いた言葉です。僕の胸の中にずっと響いています。餅まきは、富の分配という意味合いが強かったそうです。家を建てるということは、大変な事です。富を一人占めしない。一人勝ちではない文化がそこに生きていると思うのです。

平和は一人勝ちでは、成立しません。みなさんとともにある時、初めて成り立つのでありましょう。
格差社会にあって、上棟式が激減したことと、地域コミュニティーが失われていったこととつながっているのだと思います。

「懐かしい未来」という言葉の持つ深い意味合いをもう一度考えてみたいと思います。
先人が残してくれた智慧、餅まきによって地域に感謝し、大工さんの御苦労に感謝していく。そういった恩返しまたは恩送りが大切だと思うのです。

不特定多数の方へ餅まきは、むしろ恩送りの実践だと思います。いただいた御恩を地域の方々に送っていく。そういう発想を、単なる厄払い的な部分だけで評価する事は、先人の歩みに謙虚に学ぶ姿勢が見失われていると思います。

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さて、本日はカイルさんが明日の準備で少しだけ、ベイルを積んでくださいました。
善了寺の世話役 秦野さんとご一緒です。

まずはあいさつ・・あいさつ

細かな藁くずをカケイで叩いて詰め込みます。

ご夫婦で、柱にとりつける、土を定着させる仕掛けづくり

完成品はこちら
なんて素晴らしい光景でしょうか。人生の晩年に生き生きと目を光らせる事ができる。
おかげさま・・・ありがとうございます。

どうぞ、これから本番です。ご一緒に、ご一緒に

住職 合掌