2011年10月31日月曜日

藁は大地の恵み、人をつなぐ絆

僕は、ワラ積みワークショップを通して
人間一人では生きていけない。一人で生きているわけではない。
と実感しています。本当にこころから感謝申し上げます。皆さんから、たくさんの愛情をいただいて聞思堂ができあがあっていく様は、ありがたいです。

「家はお金で買うもの」誰もが思っている事では、ないでしょうか。しかし、このお堂作りを通して、人が作り上げているものであった事を実感しています。忘れていました。この感覚に気づかせてくださた、聞思堂に感謝しています。



積みあがった藁の壁

本日やっと私も作業に携わることができました。藁の壁を作るお手伝いをしました。(ほんの一瞬でしたけれど・・・ごめんなさい)でも、ご門徒のNさんと一般参加のTさんとご一緒に、藁を積んで、しゅろ縄でしばり、竹串をさす作業のお手伝いをさせていただきました。壁のてっぺんを収める作業で、ちょっと高いところに登りました。そこで、木槌を使って竹串をさしました。

うれしかった~。この藁の壁は、人とひとがともに作り上げているんです。実は、あたりまえなんですよね。すべての家が、人とひとが協力して作り上げているんです。私たちは、実感できているでしょうか・・・。

一緒に作業をしながら、Tさんと藁を小さなブロックにして、縛る作業をしていました。その時に、藁を縛っている藁縄について

「この藁縄も誰かが、作ってくれているんですよね。」という話になりました。機械ではなく、「誰かが」という人の手のぬくもりを感じさせてくれたんです。

「そうですよね~」と深くうなづきました。藁は、私たちの生活の中で、まだまだ、重要な意味を持っているのだと思います。触れることで、感じる大自然とのつながり、そしてそこに、共にあった、先人の手のぬくもり・・・。決して一人で生きているのではないという力強いメッセージ




柱に土を塗るための竹細工を作ってくれている素敵な面々

素敵な笑顔でしょう。皆さんの協力なくしてはできません。ありがとうございます。藁や竹やそして土や多くの自然が、管理しなければならないと管理の対象にされている時代にあって、実は、大自然が人間を生命としてつなげてくれている。

謙虚に、私という存在に気づかされていく・・・。そんな体験をさせていただきました。ありがとうございます。さあ~明日はどんな出会いが待っているのでしょう。楽しみです。

是非みんさんもご一緒に体験してみてください。
住職 合掌