2011年10月25日火曜日

聞思堂は里山的空間

今日は月曜日なので、定例会議がありました。大岩剛一先生がご出席くださり、
藁積みワークショップに向けていろいろなお話がありました。

いつも、会議後、大岩先生は京都に帰られる事がおおく、お忙しい中本当にありがたいと思っております。戸塚でいっぱい飲んでいただける時はご一緒して頂くのですが、その時に貴重なお話を沢山お聞かせいただけるので、住職の役得だと感謝しております。

今日のお話の中で一番こころに残ったのは、「善了寺は、里山的な空間なのだ」というお話でした。里山というと、戸塚では舞岡公園http://www.wetwing.com/myhill/guide/guide.html といった空間を思い起こしますが、今建てているお堂こそ、里山的空間であり、善了寺の境内地そのものが、里山的空間なのだと教えてくださいました。「はっと」しました。

聞思堂は、設計監理の大岩先生のおかげによりストローベイルを中心とした、木造建築であり、天然住宅の相根さんや非電化工房の藤村さんそして、辻先生のアドバイスをいただきながら、持続可能な有機的建築を目指しています。

生命のつながりを紡いでいく場所なのです。それは、具体的です。土の壁には、近所の生き物がつどってくるというのです。木々の香りが息づき、いろいろな生き物がつどう空間こそ、僕たち人間も安心してつどう事ができるのではないでしょうか。

あまりにも、排除しすぎてしまった・・・。確かに蚊をほっておくことはできません。かゆいですし実害もあります。しかし、そこで、当たり前ととるのか、学びにかえていくのか。大きな転換があります。単なる二者択一ではなく、多様な関係性をどのように作っていけるのか。

聞思堂は、蚊帳をつろうと今計画中です。生命の多様性は、関係性の多様性であり、そして、そこには文化の多様性が生まれてくるのではないでしょうか。

均質的なコミュニケーションほど脆弱なものはありません。
「里山的な空間」とは、私たちに目指す豊かさを示してくれているのだと思います。

住職 合掌