2011年12月31日土曜日

今年一年ありがとうございました。

今年も残すところ本日の大みそかとなりました。
善了寺では、悲しい歴史の1ページとして、梵鐘を太平洋戦争で供出しています。私の祖父は、供出を他のお寺にお願いにいく立場だったようです。他のお寺さんから聞いたことがあります。今も、梵鐘はありません。除夜の鐘になるといつも、梵鐘を供出したことを思いおこします。こうやって、どこかで、忘れてはいけないものとつながっているという感覚がたいせつだと思っています。そして、その年その年で、学びを深めていくことが大事だと思っています。

今年は、いろんなことがありました。来年はどんな年になるのでしょうか。

「すべてのお寺は平和のためにある」サティシュクマール師からいただいた言葉が本当に重要になると思っています。

聞思堂もみなさんのお力をいただいて、着々と建設が進んでいます。来年早々から、土壁の仕上げや、いよいよ穴太積みが始まります。足場が取れるのは、1月中旬くらいかと思っています。

改めて詳しくアップしますが、穴太積みのワークショップは、2月4日(土)を予定しています。概ね午前中から作業をして、夕方から講演会を予定しています。是非ご予定だけでも入れておいてください。

最近の聞思堂の画像をアップします。


聞思堂の奥の間です。すっきり落ち着く空間になると思います。

キッチンが明るく仕上がっています。お楽しみに。

茶室もずいぶん壁が乾いてきましたよ。まだ下塗りですからね

もっと素敵な写真をあげたいと思うのですが、本当に棟梁の技に感動しています。

聞思堂も、東日本大震災の記憶をつなげていく建物です。来年こそ、震災の記憶を風化させない大切な年になると思います。学びを深め、人生の一歩を深く考えることのできるお堂でありたいとこころから願っています。

来年もよろしくお願い申し上げます。新年は、5日から親方は初仕事です。