2008年2月20日水曜日

弱さを絆に・・・~北海道浦河べてるの家訪問記~

久しぶりの更新です・・・。17日(日)~19日(火)まで
北海道浦河にある精神障害を抱えた方々等の地域活動拠点である「べてるの家」http://bethel-net.jp/betheltoha.htmlに研修旅行に行ってきました。

ナマケモノ倶楽部http://www.sloth.gr.jp/top/top.htmlの辻信一先生とご一緒でした・・・。

一日目は法事を終えて、羽田から新千歳空港・・・札幌で宿泊でした。
17日の雪あそびINフリーステージお手伝いできなくてごめんなさい・・・。

驚きだったのは、夜の懇親会に「べてる」の生みの親である向谷地さんがお出でになったことでした。
何気ない会話の中にも、現地に行く為のエピローグとしてとっても心に染みこみました。

心と身体の関係をとっても大切に語ってくださいました。心の問題だけに還元して、生きることをとらえてはいけない・・・。心も身体も関係しあっている、むしろ、身体のあり方に心が縛られていることがたくさんあるのではないだろうか・・・。そんなことを考えさせられる一夜でした。
この驚きの出会いは辻先生がご用意くださった御縁でした。以前べてるを訪問されたときの御縁から向谷地さんとはお知り合いで、この御縁を作ってくださったのでした。人の縁は本当に有り難いです。

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縁起の教えが中心である仏教のこころは、まさに関係性の中でものごとを捉えていきます。
身体と心を別々の個体として捉えて、関係性がそこに生まれるということではなく、関係性の中で、仮に心身の事実が生まれてくる(仮和合)という捉え方をしていきます。ですから、心だけに問題を還元しません。また身体だけに問題を還元しません。そして、関係性を離れた個体を想定しないのです。
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生活の実感の中から、近代的な自我を想定した対処の仕方の限界を語られているのだと思いました。
身体のあり方は、環境問題と直結しています・・。
バラバラに捉えすぎている・・・それが私の感性に訴えてきた感覚でした。
バラバラに捉えているものがどうやって紡ぎあうことができるのか。むしろ、ばらばらに捉えることでしか自分を保つことができないのが自分ではなかったのか・・・。ついこうやって書いていても力が入っていくことに気がつきます・・・。そうじゃない・・。力が入っていくことじゃない・・・。
降りていく生き方・・・。親鸞さまが語られている大乗仏教・・・その生き様・・・
親鸞さまの教えに出会わせて頂いた自分が生活実感の中で、いのちの重みを学ばせて頂いた一夜でした。

翌日べてるに朝7時から車で浦河まで4時間・・・向谷地さんが送ってくださいました。
車の中で酔い止めを飲んでいたので眠たくなり大変失礼だったかな~と反省しています。

さて、現地に着いてからはまた後ほど書きたいと思います。
住職 合掌

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余談シリーズ

辻先生はかっこいい・・・ライフスタイルがスローなんですね。マイハシをさりげなく持ち歩く・・・このさりげなさがかっこいい・・・僕は無理して持ち歩こうとするんですが・・・結局持ち歩けないんです。先生のお言葉に「使い捨てをあたりまえにしていると・・・自分が使い捨てられるようになるよ」さりげない会話の中に、心に染みこみました・・・。余談シリーズもお楽しみに