2012年6月25日月曜日

2012夏至キャンドルナイト・ウィーク終わりました。ありがとうございました

この週末は、少々疲れました。キャンドルナイトから引き続きの法事だったので、やっとブログの更新ができます。

2012夏至キャンドルナイトウィーク、ありがとうございました。集ってくださり、一緒に時間を共有できたみなさん。また、心をよせてくださったみなさんありがとうございました。
特に、首相官邸前でデモに参加されたナマケモノ倶楽部のみなさん、当日の模様は後日、USTREM配信しますね。こころを寄せていただいてありがとうございました。

そして、聞思堂を創ってくれたボランティアの仲間たちに会えて本当にうれしかったです。また是非遊びに来てください。ありがとうございました。みなさんと共にある聞思堂なのですから・・・。
6月22日(金)のキャンドルナイトは、藤村靖之先生と大岩剛一先生をお迎えし、久しぶりに日本に戻られた、辻先生のトークも冴えて、大変有意義な一夜となりました。
毎回深く考えさせられるのですが、今回も藤村先生のトークを中心に、自分自身の「マインドセット」の深さを考えさせられました。

藤村先生のお話の中で、アインシュタインの言葉を引用されて、

「ある問題を引き起こしたのと同じマインドセット(心の枠組み)のままで、その問題を解決することはできない。」

この引用がお話の中心になっていました。私自身、聞思堂の建築を通してさまざまな学びをいただきました。エアコンをつけなかったのも学びの一つでした。非電化というアプローチを学びながら、電気自動車の導入に踏み切ったのは、自分自身のマインドセットと向き合ったつもりでした、しかし、その存在が、ある意味マインドセットの助長につながってしまう可能性があることに気付かされました。

藤村先生と電気自動車について、休憩時間にお話をいただきました。
考えなければならない順番を3つ示してくださいました。

電気自動車を蓄電池として考えるまでに

1、まず、今のようにじゃぶじゃぶ電気を使わなければ生活できないのか・・・。しあわせになることはできないのか・・・。自分のマインドセットを問い、見つめなおすこと。

2、次に、エネルギーの多様性を考える。電気だけがエネルギーではない。電気は実は高級なエネルギーであること。そして、多様なエネルギーがあることを見つめなおすこと。

3、多様性を追求したうえで、蓄電を考える。蓄電は3番目だね・・・。
※聞き手住職、取意

自分自身、ちゃんと考えているつもりでした。しかし、気付かないことがたくさんあることを改めて考えさせられました。

「今はエネルギーとお金を切り離して考えることができない」とも指摘されていました。それも重要なマインドセットだと・・・。太陽から請求書をもらった人は誰もいませんが、太陽光発電には必ずコストがかかるわけです。大地や森から請求書をもらった人もいないわけです。

自然の恵みとエネルギーは不可分でありながら、人間を通すとお金に転換されていく・・・。私たちはもう一度人間自身が作り上げてきたシステムを問い直していかなくてはならないのだと思いました。人が作り上げてきたものが間違いなくお金なのです。誰もが、自然の恵みの中にありながら、その豊かな恵みから疎外されいるように感じてしまう生活の在り方・・・。そのものを問いなおすことが大切なのだと思います。

「人間は誰もがアーティストなのだ」とサティシュクマール氏の言葉を学んだことがあります。誰もが、というキーワードを取り戻すことが、私たちの運動論の大きな柱なのかもしれません。






電気自動車はまだまだ高級車です。だからこそ、その意味を大事に受け止めながら、自分自身を問う一つの戒めとして、大切に使っていきたいと思います。むしろ、歩くことを忘れない・・・。

ガソリンがだめなら電気自動車だ・・・・。石油がだめなら原発だ・・・・・。選択肢がたくさんあるようで、実は限られているように見せかけられている現在のありようがないでしょうか。藤村先生がおっしゃっていました。

「選択肢が一つになったように見えるときは、罠にはまっている。」藤村先生のことわざだそうです。
※間違っていたらごめんなさい。住職が聞いた言葉です。

電気自動車も多様な選択肢を生み出していくきっかけにしていきたいと思います。だからこそ、太陽光発電で走ることができる範囲で走りたいし、できれば、EV普及とともに、エネルギーの多様性を考えていけるように働きかけていきたいと思います。

そして、善了寺も聞思堂も、そして、カフェ・デラ・テラも、マインドセットを問い続けていく場でありたいと思います。そして、その心の枠組みを持たなければ生きていけなかったお互いが、叱られるのではなく・・・。気付いたその場から、仲間とともに小さな一歩を踏み出せる場でありたいと思います。

本当にスペシャルなゲストでした。ヴォーカリストの鈴木重子さんが飛び入り参加
素敵なコラボが生まれました。本当にありがとうございました。
素敵な夜でした・・・。学びを深め、素晴らしい音楽に出遇い・・・。学生スタッフはじめ素晴らしい仲間たちに支えられながら、キャンドルナイトを過ごすことができました。ありがとうございました。

次回は、7月13日(金)夜に聞思堂にて、介護の現場論を学びます。近日中に告知しますね。

合掌










2012年6月19日火曜日

台風お見舞い申し上げます。

今、戸塚は結構暴風です。いつもは素敵な、木々がとっても恐ろしく見えるのが台風の時です。
いつ折れるか心配でなりません・・・。

さて、今日は、キャンドルナイトウィークのミニ企画近隣の方々をご招待しての、隣人祭りの予定でした。当然台風ですから、中止です。夜の企画だったので、かなりホッとしていますが、大勢のみなさんにご迷惑をおかけしました。楽しみにしてくださったみなさん大変申しわけありませんでした。

残念な日でもあったのですが、実は、聞思堂に机がやってきました。台風がひどくなる前に納品されたので、本当によかったと思います。

何度かご紹介していますが、家具作家の田中英一さんを中心とした、家具工房ラボラトリーの作品です。http://www.labo-style.com/news/



素敵なテーブルですよね。円形のお堂なので、円形のテーブルなんですよ。岩手県産の栗の木です。福島県南会津の製材所「オグラ」http://www.lc-ogura.co.jp/corporate_profile
にて、製材していただきました。樹齢100年の栗の木です。100年は大切に使わないと本当に申し訳ありません。


床の杉の木と本当にしっくりしています。床から木が立ち上がっている感じが素敵でしょう。


八つの机から成り立っているので多様な形で配置できます。



このテーブルに椅子がやってきます。椅子は8月のお盆までに入る予定です。お楽しみに
本当にほっとできる空間になりました。スタッフのみなさん、ありがとうございます。

合掌

2012年6月17日日曜日

2012夏至キャンドルナイト始まりました。

6月15日。夏至キャンドルナイトが始まりました。今回はキャンドルナイトウィークということで、いろいろイベントがあります。

是非、カフェ・デラ・テラのブログhttp://ameblo.jp/cafedelaterra/  チェックしてください

6月15日第1弾は、大岩剛一先生と天然住宅代表の相根昭典さんとご一緒に聞思堂の誕生の意味を考えました。私自身、お世話になったみなさんとご一緒に、聞思堂の建築を振り返ることができることは、本当にしあわせです。


松谷冬太さんのライブ がありました。音響協力をロクヤさんにお願いしました。いつも本当にありがとうございます。こればっかりは、是非聞きに来てください。この写真縁側のカップルが素敵でしょう・・・。いろいろな恋が生まれていく場所でもありたいな~とこころから思います。

仏前結婚式はありですよ・・・・。




なんといっても坊守にはこころから感謝しています。

大岩剛一先生と松谷さんのツーショット。本当に感謝しています。

松谷さんいつもありがとうございます。この縁側のライブが素敵でした。ギターだけアンプ通して、歌はアカペラ・・・。松谷さんならではの世界ですよね。本当にありがとうございます。大岩剛一先生もうれしそうです。本当にご苦労をおかけしました。ありがとうございます。

22日は、松谷冬太さんとサックスプレイヤー津上研太さんです。みなさん是非おいでください。



明治学院大学の学生さんがONEDAYボランティアという企画で手伝いに来てくれました。また、辻ゼミのレギュラーの学生スタッフ、カフェ・デラ・テラのゆっこさん・くみさん、いつもありがとう。

戸塚宿東集会そしてとつか宿駅前商店会のみなさん本当にいつもありがとうございます。

聞思堂は、数多くの出遇いの中で生まれました・・・。出遇うこと・・・。この聞思堂でみなさんと一緒に考えていきたいと思います。そして、大切にしていきたいと思います。

2012年6月9日土曜日

エネルギーの持続可能性を考える・・。日産リーフがやってきました。

6月6日浅井先生の御命日に、日産リーフが納車されました。聞思堂では、太陽光発電で充電し、リーフにためた電力を「リーフtoホーム」のシステムを採用し、聞思堂の電力として再利用していきます。

聞思堂にはたくさんの叡智が結集されています。大岩先生が、非電化工房の藤村靖之先生に聞思堂のエネルギーの在り方を相談されたことがありました。そこで、私も含めて聞思堂のエネルギーの在り方の基本コンセプトとして、「東京電力からの独立を目指す。」という方向が生まれました。

そこには、基本的な姿勢として、非電化の考え方があります。すべてを電力に頼らない。それは、電気があることが当たり前に生活していた、自分自身のライフスタイルを問うことでした。今、自分自身の生活を問うことなく、今の自分を変えないで、エネルギーの供給の安定を考えることは、結局、大量消費・大量廃棄の生活を問うことにはなりません。今の生活を守ることではなく、今の生活を問い続けていく視点が重要なのだと思います。東京電力もまた、私自身であるです。

現代社会における寺院建築の意味とは何か・・・。私は、その場で、自分自身が問われ、学びを深めていく場所であることだと思います。それが、道場という場の大切な意義でした。浄土真宗のお寺はこの道場という考え方を大事にしてきた場所なのです。その心が、浄土をあらわす内陣よりも、お参りされるかたの空間としての外陣が広いという建築の特色に生きています。

オール電化のラインによって、電気自動車を考えればそれは、原発推進の路線から外れることはありません。しかし、非電化の考え方によって、エネルギーの多様性と持続可能性を、自らのライフスタイルを問う中に位置づけていけばいろいろな可能性が出てくると思うのです。

聞思堂の建築を一緒に支えてくださった、天然住宅の相根昭典さんとご一緒に、天然住宅の共同代表を務められている田中優さんのメルマガを転載したいと思います。

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田中優の“持続する志”

優さんメルマガ 第129号
2012.5.24発行

※このメルマガは転送転載、大歓迎です。

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◇■ 田中優より ■◇
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「私たちに必要なのは、明るさ、温もり、便利さ、そして希望だ」

 私たちが往々にして間違うのは「電気が必要だ」という勘違いだ。私たちは
直接電気を必要としない。必要なのは、「明るさ、温もり、便利さ」なのだ。

 そう考えると別な解決策のあることに気づく。

 明るさならわずかの電気で点くLEDランプがあり、その発電はわずかな
太陽光で足りる。温もりなら電気でなくていい。断熱して薪やペレットの暖房
を使うなら、ほとんど全く電気は要らない。

 便利さなら、省エネ製品を使えば従来の半分程度の電気で足りる。
もし安全性なら原子力を使うより、自然エネルギーの方が安全だ。
エネルギーセキュリティーでも国内で自然エネルギーを伸ばした方が、輸入資源に頼る
よりずっといい。
 そもそも電気エネルギーは高級なエネルギーだ。
 
 熱として使うなら、わざわざ熱の3割を電気に変えてから熱に戻すような無駄
はしない方がいい。電気は電気でなければ使えない、照明や動力にだけ使うべきだ。
 それらも日本の省エネ製品が、世界一の省エネを実現しているのだから、そちら
を使った方がいい。するとごくわずかの電気があれば足りることになる。

 デンマークではいったん「オール電化」の方向に進んだものの、効率が悪い
ことに気づいて方針を戻している。日本では、一度進めた方向を変更できない国
であることが最大の問題だ。
 合理的に考えればどちらがトクになるかわかるはずだ。

 日産のリーフという電気自動車のホームページには、家庭にリーフのバッテリー
をつないで、自宅で作った太陽光発電の電気で自給する仕組みを載せている。

 そうなる未来は目の前まで来ている。省エネ製品に変えた後の電力消費は今の
半分程度になる。それを賄う太陽光発電の広さは、八畳間ひとつ分程度だ。
 しかも高かった太陽光発電も価格が急低下し、今や電力会社からの電気より
安く供給できるものも実現している(日経ビジネス「太陽光発電1kwh当たり19円
の衝撃」電力会社の24円/kwhより安い)。これによってDMMは条件が合えば、
8万円先に払えば11年間の発電量の8割を譲れば、その後は自分のものになる
仕組みも実現している。

 事業所で2割を占める照明も、ヤマダ電機は省エネ照明器具のレンタルで、
初期投資不要で損金処理できる仕組みを実現している。その先に来るのが高い
電力会社から独立して、電気を自給していく未来だ。

 そのとき条件が有利になるのが地方だ。地域に森林資源があり、光があり、
水も風もふんだんにある地域こそが豊かな場になる。雇用者数も、ドイツでは
自然エネルギー利用で12倍増え、オーストリアでは木材バイオマス利用で15倍
増やした実績がある。これまでの中央集権でなければできないと考えてきた
ことが誤りだった。

 地域でエネルギー自給していく仕組みとして、世界では「スマートグリッド
(賢い送電線網)」が進められている。それに必要な自然エネルギー、省エネ
製品、電気自動車、高性能バッテリー、IT技術ともに、日本が最先端だ。
 オバマ大統領は「日本製品ばかりじゃないか!」と怒り出したほどだ。
そのスマートグリッドに、世界で最大投資額が注がれている。日本はそちらに
進むべきではないか。

 私たちが必要としているのは電気ではない。
「明るさ、温もり、便利さ」に加えて将来の希望や安定した暮らしを望むなら、
私たちの進むべき方向は原子力ではない。

 今ここから新たな希望に向かって、新たな歩みを始める時期に差しかかって
いるのだと思う。 

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忘れてはならないのは、リーフが誕生するまでにどれほどのエネルギーが消費されているということです。自分自身のライフスタイルを問う中で、思いをめぐらせていかなくてはならないと思います。常に問い続けて、歩み続けていくことの大切さを見失ってはならないと思います。電気自動車を生み出すために原発がいるじゃないかということになれば、存在の意味は半減してしまいます。製造段階から、エネルギーを考えていける社会、それは、私の生活を問い続けていくことから始まっていくのです。

今回、ご縁をいただいて、太陽光発電と電気自動車のコラボを実現することができました。しかし、これは、聞思堂の持つ一面にすぎません。多くの叡智を紡ぐ、その中心にみ仏の慈悲が息づいているのです。是非、聞思堂に来ていただき、皆さんとご一緒に考えていきたいと思います。





2012年6月5日火曜日

生命が息づく聞思堂・・・ありがとうございます

ブログのアップが久しぶりになりました。楽しみにしてくださったみなさんスミマセン
おかげさまで、聞思堂も引き渡しを迎えることができました。本当にありがたいです。
住職としては、実は、聞思堂の机と椅子を家具作家の田中英一さん

http://www.labo-style.com/

にお願いしたこともあって、完成した感が80パーセントくらいなのです。机が6月中旬~下旬にそして、椅子が7月中には椅子が入る予定です。

掃除が楽しいです。先日、浅井先生、中西先生のご法話を聞きながら、床を拭きました。築地本願寺で承仕の時の掃除を思い出しました。

宮城県栗駒山の無垢の木、みんなで作り上げたストローべイルの土壁・・。みんな生きている・・・。
ありがたいことです。その空間では、生命が息を吹き返すのだと思うのです。

今日は、ありがたい日でした。ちょっとしたヒントをいただて、聞思堂にお花を活けてみました。


善了寺のアジサイです。坊守が何気なく、何も意識しないで、活けてくれました。思わず、写真を撮ってしまいました。下の木は、聞思堂の和室の床柱にもなっている、善了寺の紅葉の木です。成宮造園の親方が皮をむいて丁寧に仕上げてお寺にあげてくれていました。

実は、居場所がなかったんです・・・。申し訳ないと本当に思っていました。ところが聞思堂が生命の息吹を取り戻させてくれました。


何気なく投げ入れただけの、あじさいと萩です。思わず心が躍りました。写真に残したいと心から思いました。



このお酒のセットいいでしょう。これは、鎌倉で見つけました

http://www.加満久良.com/aoyamateturou.minoyaki.htm

最近、鎌倉を坊守とぶらぶら歩く機会を大事にしています。聞思堂のおかげです。本当に学びになります。鎌倉が近くにあることのご縁の深さを思わずにはおれません。戸塚から大船経由で20分以内です。この陶器は美濃焼で青山鉄朗さんが焼いたものです。思わず惚れて買ってしまったのですが、使う機会がありませんでした。でも、どうですか・・・。聞思堂の縁で、いきいきしてますよね。

何気なく、キャノンボール・アダレーを聞きながら、一杯坊守と飲みました。日本酒は、秩父の無濾過秩父錦、商店会の旅行で買った残りです。往生して往かれた、総代や世話人方を偲びながら、ご門徒をしのびながら、デイサービスや多くの有縁の方々を偲びながら・・・。ありがたいそれが聞思堂のありがたいところです。

浅井先生の3回忌が明後日です。お念仏のご縁をいただくからこそ、いつまでも教えをいただくことができる。それが聞思堂のご縁です。



何気ないこのショットもっとうまくとりたいのですが・・・。和室の扉の柿渋色が大好きなんです。みなさんのおかげで建築された聞思堂です。決して住職の趣味や持ち物ではありません。お念仏に導かれて、不思議なご縁でこの世に生まれてきた建築なのです。

でも、一番近くに住んでいるご縁から、思入れが深まっていきます。報恩感謝の思いで、聞思堂をン大切にしたいと思います。

是非、6月15日からのキャンドルナイトにお越しください。ご一緒に、聞思堂の誕生をお祝いしましょう。

住職合掌

※2012キャンドルナイト詳細は、ブログまでhttp://ameblo.jp/cafedelaterra/